松下幸之助さんのエピソード「肩もみと出世」
「お父さんやお母さんの肩、もんであげへんのか」
「ええ、あまりもみません」
「それじゃあ、きみは、あんまり出世できへんな」
「アンマと出世と、いったいどんな関係があるんですか」
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これは、松下幸之助さんのエピソードです。
肩もみと出世にどのような関係があるのか?
2013年2月に私のブログに掲載したエピソードです。
受講生の前で私が全文を朗読した映像をYoutubeで公開しました。
ぜひ最後までご覧くださいませ。
松下幸之助さんエピソード「肩もみと出世」
あるとき、幸之助さんは、 ある青年とこんな話を交わした。
「きみ、アンマようするか」
「いいえ、しません」
「お父さんやお母さんの肩、もんであげへんのか」
「ええ、あまりもみません」
「それじゃあ、きみは、あんまり出世できへんな」
「アンマと出世と、いったいどんな関係があるんですか」
「太閤秀吉はね、若い頃アンマがうまく、
それが気に入られて出世の道がひらけたという。
ほんとかうそか、よう知らんけど、小説にはそう書いてある。
これはぼくは、一面の真理やと思う」
「・・・・・・・・・」
「それはね、アンマ自体のことより、結局は心の問題や。
たとえばきみが、
緊急の仕事で課長と一緒に遅くまで残業したとする。
そんなとき、きみは、若いからどうもないだろうが、
きみのお父さんと同じくらいの年の課長は、
やはり疲れてくる。
それを見てきみが、
『課長、いっぺん肩もみましょうか』
と言ったらどうなるか。
『そうか、それはすまんな』
と言って背中を向ける課長もあるだろうし、
『いや結構だ、ありがとう』
と断る人もいるだろう。
しかし、たとえ断ったとしても、
課長はきみのその一言で
どれだけ慰められ、元気づけられるかわからない。
そして課長の口からも
『きみ、ご苦労さんやったな』
と いたわりの言葉が出てくるにちがいない。
そういう心の通いあいが、
職場を明るくし仕事の成果を高めることになるわけで、
だから、きみがそういう一言を真心から言える人であれば、
仕事もうまくいくし、みんなの信頼も得ることができる。
出世も間違いなしだと思うのだが、きみはどう思うかね」
